隣りの家に、警察が来た!
2012年 06月 23日
朝7時過ぎ、突然フラットの廊下に男の人の怒鳴り声がしました。
そして、なんとドアを叩き破る音。
うちのフラットは廊下の一番奥で、最初は遠くから音がしていました。
別の怒鳴り声がして、「誰か、いるか」というようなことを言っている・・・ような。
何しろビックリしているし、ハッキリ言わない英語、状況が想像できない英語ってわからない・・・私って、この英語力でこれからやっていけるかしら。
で、色々想像して、お向かいの91歳のKじいさんが危ないのか!というようなことを考えていたら、別の怒鳴り声とドアを叩く音がすぐ隣りに来ました!
隣りの6号室は、ドアが二つ。廊下の入り口とうちのドアのすぐ横。
普段、うちの側のドアは使っていません。
それを、本当に何か固い物で叩き破っている音が、早朝の静けさの中に響き渡ります・・・
もしかして隣りが火事で、キッチン側のドアが開かないから、こちらを開けているのかもしれない!
ガスで、きっと声が変わっちゃったんだ!!!と、この辺で想像するのは止めて、2階の主人を起こしに行きました。
こんな大騒ぎの中、主人、ついでに普段早起きのはずの娘までぐっすり・・・大丈夫か、藤亀亭。
でも寝起きの悪い主人、私の「なんか、おかしい。誰か怒鳴ってる」という声には、さすがにすぐ反応して、玄関ドアから顔を突き出しました。まだ別の怒鳴り声が続きます。ドアは開いたみたい。
「大丈夫、ポリスが来てる」と主人。
あらまぁ。
そのうち、普通の声。
「6号室の住人がどこにいるか、知らないか?」
私に聞こえたのは、これだけ・・・
あとは主人の話。
結局、隣りの住人Jさんはいませんでした。
警察は4・5人来ていたらしい。私服の人が一人。あとは、重装備。
フラットの住人のほうは、廊下の入り口・5号室のご主人がローブ姿で顔を出し、下の階からはフラットの面倒をよく見てくれるロイさんが、パンツ姿で現れたそうです。
そのロイさんが聞きます。ここから、ちょっとした笑い話。
「このフラットには、他の住人も住んでいるのを知ってるかい?」
私服の警官が説明を始めます。
すると、またロイさん。大声で、
「私は耳が聞こえないんだ!何を言ってるか、全然わからん!!!」
警官がもう一度、今度は大声で説明を始めると、またロイさん。
「耳が聞こえん。まだ、補聴器をつけていないんだ。何を言っているか、全然わからん!!!」
と、こちらもいよいよ大声。その時点で、5号室のご主人はやれやれと部屋に戻って戸を閉めました。それを見て、主人もドアを閉めました。
でもお隣り・6号室のJさんて、そんなに悪い人には見えなかったよねぇ?
ガールフレンドも、気さくな人のようだったしさ。
でも、警察がドアを壊してまで来るとは、よっぽどのことだよねぇ?
後で見ると、壊されたドアの木屑やら金具やらが廊下に散乱しています。「警察も、後始末をして行けよな。こっちには、小さい子供がいるんだしさ。」と、主人はプンプン。そして、6号室のメインの入り口には、壊した後に板が貼ってあり、その上に警察からの張り紙がぺたり。
さてその後、昨日は娘の遠足やらで夕方まで出かけていた私たち。
主人を迎えに行って一緒に家に帰ると、駐車場には、朝は無かったJさんの白い車。
「あれ?Jさん、帰っているみたいだよ!?」
そして、フラットの玄関ホールには、Jさん本人が掃除機を持って立っています。
「へい、今朝は何人かの人が、そろって君のこと探していたみたいだけど?」と主人。
Jさんは謝りながら、
「あれは、警察の間違い。なんか、うちの中で不法な事が行われているっていうんで探しにきたらしい。ひどい話だよ。今、廊下は掃除したからね。だいたい、僕自身はすっごくつまんない生活をしているんだ。こんな警察沙汰とは、全く関係ない暮らしなんだよ。ホントにひどい話さ。」
Jさん、今朝はいつも通り、すでに仕事に出ていたらしいです。そして、帰ってきて警察の張り紙を見てビックリ。ドアには番号式の錠前がかかっていて部屋には入れません。
張り紙には、「警察が来ました。この番号へ電話して下さい。」というようなことが書いてあったらしいです。・・・なんか、宅急便の不在票を思わせます。
で、早速Jさんは電話して、錠前の番号をおしえてもらい、それから間違えだったことも聞いたそうです。
でもドアの修理については、正式に令状が出ていてやったことだから、警察は直さないで良いらしい。
「えー!!?」
私達夫婦は、ただただビックリ!
「そうなんだ、ひどいだろ。それで、クレームはこちらへどうぞって番号をくれただけ。でも弁護士に電話したら、クレームしても時間やお金がかかるだけで、皆あきらめちゃうんだってさ」
「えー、えー!!?」
考えてもみろよ、これはつまり、うちにも起こるってことだよな?!
そう、私がトイレにでも入っていて、ドアのノックに答えなかったら・・・
そしてそして、娘がドアの所で遊んでいたりなんかしたら、どうなったんだろう・・・
ま、娘は声にビックリして、すぐに私の所に飛んでくるとは思いますが、でもねぇ。
これが都会の真ん中のゴチャゴチャした所、っていうんなら分からないでもないけれどさ。
なにかが間違っているよ。僕たちは、この国に住んでいて大丈夫なんだろうか。
それにしても、よりによってJさんの家にドアが2個もあったなんてお気の毒だね。損害がダブルだよ・・・
最後は、なんか色々考えさせられた藤亀亭でした。
ちなみに私は今朝、非常袋を点検をして、緊急英語の勉強の為に、これから刑事ドラマをたくさん見る事にしました。
写真は、カフェで頼んだランチに喜んでいる娘です。これ、お子様ランチですって。
なお当写真は、事件とは全く関係ありません。
そして、なんとドアを叩き破る音。
うちのフラットは廊下の一番奥で、最初は遠くから音がしていました。
別の怒鳴り声がして、「誰か、いるか」というようなことを言っている・・・ような。
何しろビックリしているし、ハッキリ言わない英語、状況が想像できない英語ってわからない・・・私って、この英語力でこれからやっていけるかしら。
で、色々想像して、お向かいの91歳のKじいさんが危ないのか!というようなことを考えていたら、別の怒鳴り声とドアを叩く音がすぐ隣りに来ました!
隣りの6号室は、ドアが二つ。廊下の入り口とうちのドアのすぐ横。
普段、うちの側のドアは使っていません。
それを、本当に何か固い物で叩き破っている音が、早朝の静けさの中に響き渡ります・・・
もしかして隣りが火事で、キッチン側のドアが開かないから、こちらを開けているのかもしれない!
ガスで、きっと声が変わっちゃったんだ!!!と、この辺で想像するのは止めて、2階の主人を起こしに行きました。
こんな大騒ぎの中、主人、ついでに普段早起きのはずの娘までぐっすり・・・大丈夫か、藤亀亭。
でも寝起きの悪い主人、私の「なんか、おかしい。誰か怒鳴ってる」という声には、さすがにすぐ反応して、玄関ドアから顔を突き出しました。まだ別の怒鳴り声が続きます。ドアは開いたみたい。
「大丈夫、ポリスが来てる」と主人。
あらまぁ。
そのうち、普通の声。
「6号室の住人がどこにいるか、知らないか?」
私に聞こえたのは、これだけ・・・
あとは主人の話。
結局、隣りの住人Jさんはいませんでした。
警察は4・5人来ていたらしい。私服の人が一人。あとは、重装備。
フラットの住人のほうは、廊下の入り口・5号室のご主人がローブ姿で顔を出し、下の階からはフラットの面倒をよく見てくれるロイさんが、パンツ姿で現れたそうです。
そのロイさんが聞きます。ここから、ちょっとした笑い話。
「このフラットには、他の住人も住んでいるのを知ってるかい?」
私服の警官が説明を始めます。
すると、またロイさん。大声で、
「私は耳が聞こえないんだ!何を言ってるか、全然わからん!!!」
警官がもう一度、今度は大声で説明を始めると、またロイさん。
「耳が聞こえん。まだ、補聴器をつけていないんだ。何を言っているか、全然わからん!!!」
と、こちらもいよいよ大声。その時点で、5号室のご主人はやれやれと部屋に戻って戸を閉めました。それを見て、主人もドアを閉めました。
でもお隣り・6号室のJさんて、そんなに悪い人には見えなかったよねぇ?
ガールフレンドも、気さくな人のようだったしさ。
でも、警察がドアを壊してまで来るとは、よっぽどのことだよねぇ?
後で見ると、壊されたドアの木屑やら金具やらが廊下に散乱しています。「警察も、後始末をして行けよな。こっちには、小さい子供がいるんだしさ。」と、主人はプンプン。そして、6号室のメインの入り口には、壊した後に板が貼ってあり、その上に警察からの張り紙がぺたり。
さてその後、昨日は娘の遠足やらで夕方まで出かけていた私たち。
主人を迎えに行って一緒に家に帰ると、駐車場には、朝は無かったJさんの白い車。
「あれ?Jさん、帰っているみたいだよ!?」
そして、フラットの玄関ホールには、Jさん本人が掃除機を持って立っています。
「へい、今朝は何人かの人が、そろって君のこと探していたみたいだけど?」と主人。
Jさんは謝りながら、
「あれは、警察の間違い。なんか、うちの中で不法な事が行われているっていうんで探しにきたらしい。ひどい話だよ。今、廊下は掃除したからね。だいたい、僕自身はすっごくつまんない生活をしているんだ。こんな警察沙汰とは、全く関係ない暮らしなんだよ。ホントにひどい話さ。」
Jさん、今朝はいつも通り、すでに仕事に出ていたらしいです。そして、帰ってきて警察の張り紙を見てビックリ。ドアには番号式の錠前がかかっていて部屋には入れません。
張り紙には、「警察が来ました。この番号へ電話して下さい。」というようなことが書いてあったらしいです。・・・なんか、宅急便の不在票を思わせます。
で、早速Jさんは電話して、錠前の番号をおしえてもらい、それから間違えだったことも聞いたそうです。
でもドアの修理については、正式に令状が出ていてやったことだから、警察は直さないで良いらしい。
「えー!!?」
私達夫婦は、ただただビックリ!
「そうなんだ、ひどいだろ。それで、クレームはこちらへどうぞって番号をくれただけ。でも弁護士に電話したら、クレームしても時間やお金がかかるだけで、皆あきらめちゃうんだってさ」
「えー、えー!!?」
考えてもみろよ、これはつまり、うちにも起こるってことだよな?!
そう、私がトイレにでも入っていて、ドアのノックに答えなかったら・・・
そしてそして、娘がドアの所で遊んでいたりなんかしたら、どうなったんだろう・・・
ま、娘は声にビックリして、すぐに私の所に飛んでくるとは思いますが、でもねぇ。
これが都会の真ん中のゴチャゴチャした所、っていうんなら分からないでもないけれどさ。
なにかが間違っているよ。僕たちは、この国に住んでいて大丈夫なんだろうか。
それにしても、よりによってJさんの家にドアが2個もあったなんてお気の毒だね。損害がダブルだよ・・・
最後は、なんか色々考えさせられた藤亀亭でした。
ちなみに私は今朝、非常袋を点検をして、緊急英語の勉強の為に、これから刑事ドラマをたくさん見る事にしました。
写真は、カフェで頼んだランチに喜んでいる娘です。これ、お子様ランチですって。
なお当写真は、事件とは全く関係ありません。
by pitakoaiko
| 2012-06-23 18:11
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