ロンドンでの日々の暮らしを、ご報告申し上げます。


by pitakoaiko
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アルコール中毒の人

日曜日、8月の終わりにある教会近くの団地(???)でクリスチャン・イベントをするので、主人と二人、参加することにしました。
イベントといっても地元の役所(?Council Office)と協力して、伸びきった雑草を刈ったり、団地の真ん中にある殺風景な壁にペンキで色を塗ったりする、地元お手伝いイベントです。

ただ、その団地、この辺りでは評判の悪い所で、ギャングはいるは、麻薬中毒者はいるは...という日中でもお巡りさんが歩いている団地です。
そういうのは日本にはあるかなぁ?

去年もそこでイベントがあったそうです。
団地の真ん中にある殺風景な広場。
その壁に、うちの教会は十字架をからませた「HOPE」という文字を描くことを、役所にOKしてもらいました。そういえば牧師たち、感動して話していたなぁ。

そのペイントをしていた時、団地の上の階から一人のアル中のオジサンが、「何事だ?」と興味津々で降りてきたそうです。
で、その時、そのオジサンが初めて声をかけたのが、うちの教会の素敵なNさんとMさん夫妻。

なんと!

Nさんが証するまで、全然想像できませんでしたが、Nさん、実は何十年もアルコール中毒で苦しんだ人だったのでした。
上から降りて来たオジサンはビックリ。Nさんだってビックリ。話を聞いた教会の皆もついでにビックリ。
早速、のっけからけっこう深い話をしたそうです。

壁のペイントは夕方までかかりました。
気付くと、さっきのオジサンが、別の若い男の子を連れてまたやってきています。
なんと、その若い子もアル中なんだって。
で、その子は苦しいものだから、溺れる者はワラをも掴む...という感じで、聖書を一人で読んでいたそうです。
だから、ペイントを片づけていたうちの副牧師に向って開口一番、

「僕は地獄に行きたくないんだ!」

と切実な一言。
副牧師、ちょっとビックリしましたが、
「そのことに関しては、お手伝いできます」
と答えて、ホントにお手伝いしました。
話をもっと聞いて、彼の為に一緒に祈って...

それから彼・J君は教会に来るようになりました。
ただ、受洗目前なのに、今は長期入院中...若くて見た目も元気そうだったけど、お酒ってホントに怖いです。

そういえば、ご飯ちゃんと食べていたかなぁ?
私がお茶当番の時、いつも私の焼いたケーキ、とくにそれほど甘くない方を、「もうちょっともらってもいい?」と1度ならず言いながら、パックパク食べていたのが印象的でしたぁ。
もうアル中は治ったそうだから、その影響を受けた部分も早く治ってほしいよ。

J君のことを祈りつつ、またこの夏、苦しんでいる人が、一人でも多くその苦しみから逃れられるよう祈りつつ...
今日のブログは、これでおしまい。
by pitakoaiko | 2009-07-20 23:15 | 日常 Normal days